バロンドール歴代受賞者一覧!メッシ記録から日本人順位まで徹底解説
サッカー界における最高峰の個人栄誉として、1956年の創設以来絶大な権威を誇り続ける「バロンドール(Ballon d'Or)」。フランスの専門誌『フランス・フットボール』が主宰するこの賞は、時代ごとに世界の頂点へ君臨した天才たちの足跡そのものです。
リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドが築き上げた前人未到の2強時代を経て、2024年のロドリ(マンチェスター・シティ)の戴冠以降、世界のフットボールシーンは完全なる新世代の群雄割拠へと突入しました。本稿では、歴代の受賞者一覧から最多記録、選考基準の劇的な変更、知られざる日本人選手のノミネートの歴史まで、門外不出のデータを交えて網羅的に解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 最多受賞記録:リオネル・メッシが通算8回で単独首位を維持し、C・ロナウド(5回)を抑えて歴代トップに君臨。
- 日本人最高位と歴史:男子は中田英寿が3度ノミネート。女子(バロンドール・フェミニン)では宮澤ひなたの12位、長谷川唯の連続選出が最高峰の記録。
- 選考基準の近代化:年単位(カレンダーイヤー)から「欧州主要シーズン制(秋春制)」へ変更され、チームタイトル以上に個人の決定打とフェアプレーが最重要視される方針へ完全シフト。
【2026年最新】バロンドール歴代受賞者一覧と近年の覇権争い
創始者ガブリエル・アノの発案により、欧州年間最優秀選手を表彰する賞としてスタートしたバロンドール。1995年の規定改正(非欧州国籍でも欧州クラブ所属なら対象)と2007年の全世界対象化を経て、真の世界ナンバーワン決定戦へと進化を遂げました。以下に、記念すべき第1回大会から直近までの歴代受賞者を一覧で振り返ります。
【バロンドール歴代受賞者一覧】
・1956年:スタンリー・マシューズ(ブラックプール/イングランド)
・1957年:アルフレッド・ディ・ステファノ(レアル・マドリード/スペイン)
・1958年:レイモン・コパ(レアル・マドリード/フランス)
・1959年:アルフレッド・ディ・ステファノ(レアル・マドリード/スペイン)
・1960年:ルイス・スアレス(バルセロナ/スペイン)
・1961年:オマール・シボリ(ユヴェントス/イタリア)
・1962年:ヨゼフ・マソプスト(デュクラ・プラハ/チェコスロバキア)
・1963年:レフ・ヤシン(ディナモ・モスクワ/ソ連)※GK史上唯一の受賞
・1964年:デニス・ロー(マンチェスター・ユナイテッド/スコットランド)
・1965年:エウゼビオ(ベンフィカ/ポルトガル)
・1966年:ボビー・チャールトン(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)
・1967年:フロリアン・アルベルト(フェレンツヴァーロシュ/ハンガリー)
・1968年:ジョージ・ベスト(マンチェスター・ユナイテッド/北アイルランド)
・1969年:ジャンニ・リヴェラ(ACミラン/イタリア)
・1970年:ゲルト・ミュラー(バイエルン・ミュンヘン/西ドイツ)
・1971年:ヨハン・クライフ(アヤックス/オランダ)
・1972年:フランツ・ベッケンバウアー(バイエルン・ミュンヘン/西ドイツ)
・1973年:ヨハン・クライフ(バルセロナ/オランダ)
・1974年:ヨハン・クライフ(バルセロナ/オランダ)
・1975年:オレグ・ブロヒン(ディナモ・キーウ/ソ連)
・1976年:フランツ・ベッケンバウアー(バイエルン・ミュンヘン/西ドイツ)
・1977年:アラン・シモンセン(ボルシアMG/デンマーク)
・1978年:ケビン・キーガン(ハンブルガーSV/イングランド)
・1979年:ケビン・キーガン(ハンブルガーSV/イングランド)
・1980年:カール=ハインツ・ルンメニゲ(バイエルン・ミュンヘン/西ドイツ)
・1981年:カール=ハインツ・ルンメニゲ(バイエルン・ミュンヘン/西ドイツ)
・1982年:パオロ・ロッシ(ユヴェントス/イタリア)
・1983年:ミシェル・プラティニ(ユヴェントス/フランス)
・1984年:ミシェル・プラティニ(ユヴェントス/フランス)
・1985年:ミシェル・プラティニ(ユヴェントス/フランス)
・1986年:イゴール・ベラノフ(ディナモ・キーウ/ソ連)
・1987年:ルート・フリット(ACミラン/オランダ)
・1988年:マルコ・ファン・バステン(ACミラン/オランダ)
・1989年:マルコ・ファン・バステン(ACミラン/オランダ)
・1990年:ローター・マテウス(インテル/西ドイツ)
・1991年:ジャン=ピエール・パパン(マルセイユ/フランス)
・1992年:マルコ・ファン・バステン(ACミラン/オランダ)
・1993年:ロベルト・バッジョ(ユヴェントス/イタリア)
・1994年:フリスト・ストイチコフ(バルセロナ/ブルガリア)
・1995年:ジョージ・ウェア(ACミラン/リベリア)※初の非欧州国籍選手
・1996年:マティアス・ザマー(ボルシア・ドルトムント/ドイツ)
・1997年:ロナウド(インテル/ブラジル)
・1998年:ジネディーヌ・ジダン(ユヴェントス/フランス)
・1999年:リバウド(バルセロナ/ブラジル)
・2000年:ルイス・フィーゴ(レアル・マドリード/ポルトガル)
・2001年:マイケル・オーウェン(リヴァプール/イングランド)
・2002年:ロナウド(レアル・マドリード/ブラジル)
・2003年:パベル・ネドベド(ユヴェントス/チェコ)
・2004年:アンドリー・シェフチェンコ(ACミラン/ウクライナ)
・2005年:ロナウジーニョ(バルセロナ/ブラジル)
・2006年:ファビオ・カンナヴァーロ(レアル・マドリード/イタリア)
・2007年:カカ(ACミラン/ブラジル)
・2008年:クリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド/ポルトガル)
・2009年:リオネル・メッシ(バルセロナ/アルゼンチン)
・2010年:リオネル・メッシ(バルセロナ/アルゼンチン)
・2011年:リオネル・メッシ(バルセロナ/アルゼンチン)
・2012年:リオネル・メッシ(バルセロナ/アルゼンチン)
・2013年:クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード/ポルトガル)
・2014年:クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード/ポルトガル)
・2015年:リオネル・メッシ(バルセロナ/アルゼンチン)
・2016年:クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード/ポルトガル)
・2017年:クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード/ポルトガル)
・2018年:ルカ・モドリッチ(レアル・マドリード/クロアチア)
・2019年:リオネル・メッシ(バルセロナ/アルゼンチン)
・2020年:新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止
・2021年:リオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン/アルゼンチン)
・2022年:カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード/フランス)
・2023年:リオネル・メッシ(インテル・マイアミ/アルゼンチン)
・2024年:ロドリ(マンチェスター・シティ/スペイン)
・2025年:キリアン・エムバペ(レアル・マドリード/フランス)
メッシとC・ロナウドの受賞回数比較|最多受賞者ランキングの金字塔
歴代の最多受賞者ランキングを紐解くと、突出した数字を刻んでいるのがリオネル・メッシ(8回)とクリスティアーノ・ロナウド(5回)の2人です。2008年から2023年までの16年間において、この2選手だけで実に13回のトロフィーを独占しました。
【バロンドール個人別 受賞回数ランキング】
1位:リオネル・メッシ(8回)/2009, 2010, 2011, 2012, 2015, 2019, 2021, 2023
2位:クリスティアーノ・ロナウド(5回)/2008, 2013, 2014, 2016, 2017
3位タイ:ミシェル・プラティニ(3回)/1983, 1984, 1985(※3年連続受賞)
3位タイ:ヨハン・クライフ(3回)/1971, 1973, 1974
3位タイ:マルコ・ファン・バステン(3回)/1988, 1989, 1992
6位タイ:フランツ・ベッケンバウアー(2回)/1972, 1976
6位タイ:ロナウド(2回)/1997, 2002
6位タイ:アルフレッド・ディ・ステファノ(2回)/1957, 1959
6位タイ:ケビン・キーガン(2回)/1978, 1979
6位タイ:カール=ハインツ・ルンメニゲ(2回)/1980, 1981
メッシは2012年に年間91ゴールという驚異的な決定力を見せつけただけでなく、2022年カタールW杯優勝の主役として2023年にも戴冠。キャリア晩年まで圧倒的な個人スタッツとタイトル獲得力を維持し、2位のロナウドに3冠差を広げる結果となりました。
日本人選手の歴代順位とノミネートの軌跡|中田英寿から女子バロンドールまで
世界の壁が極めて厚い男子フットボールにおいて、日本人選手が最終候補30人(以前は50人)のノミネートリストに名を連ねた回数は極めて限られています。
男子日本代表で最初に門戸を開いたのは中田英寿でした。ペルージャ移籍直後の1998年、さらに1999年、ASローマでスクデットを獲得した2001年と、アジア人として史上最多となる通算3度のノミネートを記録。当時の欧州メディアからも独自のゲームメイク能力が高く評価されました。その後、2002年日韓W杯での大活躍により稲本潤一が、2007年にはセルティックでの圧巻のフリーキックとCLでの活躍が評価された中村俊輔がノミネートを果たしています。
【男子日本人選手のバロンドール・ノミネート歴】
・1998年:中田英寿(ペルージャ)ノミネート(得票なし)
・1999年:中田英寿(ペルージャ)ノミネート(得票なし)
・2001年:中田英寿(ASローマ/パルマ)ノミネート(得票なし)
・2002年:稲本潤一(アーセナル/フルアム)ノミネート(得票なし)
・2007年:中村俊輔(セルティック)ノミネート(得票なし)
一方、2018年に新設された女子部門「バロンドール・フェミニン(Ballon d'Or Féminin)」では、日本勢が世界トップ10を射止める快挙を成し遂げています。2023年女子W杯で得点王に輝いた宮澤ひなたが歴代日本人最高位となる世界12位をマーク。マンチェスター・シティで世界最高峰の評価を受ける長谷川唯も2023年(27位)、2024年(26位)と連続ノミネートを果たし、世界屈指のMFとして確固たる地位を築いています。
※なお、2011年に澤穂希が獲得したのは当時FIFAが単独主催していた「FIFA最優秀選手賞(FIFAバロンドール統合期)」であり、フランス・フットボール誌単独の女子バロンドールとしては2018年以降のデータが公式記録となります。
選考基準の変更と波乱の受賞理由|カレンダーイヤー制からシーズン制への転換
バロンドールは長年「1月〜12月(カレンダーイヤー)」の成績を対象に審査されていましたが、2021-22シーズンより「欧州主要リーグの1シーズン(前年8月〜当年7月)」を評価期間とする抜本的な改革が実行されました。
【近年の主要な選考基準・変更ポイント】
1. 評価期間の完全シーズン制化:夏期開催のW杯やEURO、コパ・アメリカなどの国際大会はその直前のシーズン評価に含まれる。
2. 個人パフォーマンスの最優先:評価順位の第1基準は「個人の圧倒的なパフォーマンスおよび決定的なプレー」。第2基準が「チームとしての獲得タイトル」、第3基準が「フェアプレーと模範的態度」。過去の実績やネームバリューは考慮から除外。
3. 投票資格の厳格化:FIFAランキング上位100カ国(男子)、同50カ国(女子)の専門ジャーナリスト各1名のみに投票権を制限。これにより地域間の偏向投票が排除され、より公平で透明性の高い選出が可能となりました。
この選考ルールの厳格化は、数々のドラマを生み出しています。2024年には、レアル・マドリードのCL制覇に貢献したヴィニシウス・ジュニオールが最有力視されながらも、EURO2024制覇とマンチェスター・シティのリーグ優勝を主軸として支えたロドリが逆転受賞。個人スタッツだけでなく、試合を支配する戦術的影響力やピッチ上での立ち振る舞いが正当に評価される時代へと舵が切られました。
国別・クラブ別の歴代受賞数ランキング|最多輩出チームと強豪国の勢力図
フットボール界を牽引してきた大国とメガクラブの力関係は、バロンドールの輩出数に如実に反映されています。メッシを擁するアルゼンチンが国別単独首位に立つ一方、欧州の伝統国が僅差で追う構図が続いています。
【国別 バロンドール獲得回数ランキング】
・1位:アルゼンチン(8回)/リオネル・メッシ(8)
・2位タイ:フランス(8回)/ベンゼマ、ジダン、プラティニ、パパン、コパ、エムバペ
・3位タイ:ドイツ(7回)/ベッケンバウアー、ルンメニゲ、ミュラー、マテウス、ザマー
・3位タイ:オランダ(7回)/クライフ、ファン・バステン、フリット
・3位タイ:ポルトガル(7回)/C・ロナウド、フィーゴ、エウゼビオ
・6位:ブラジル(5回)/ロナウド、リバウド、ロナウジーニョ、カカ
・7位:イタリア(5回)/シボリ、リヴェラ、ロッシ、バッジョ、カンナヴァーロ
・8位:イングランド(5回)/マシューズ、チャールトン、キーガン、オーウェン
・9位:スペイン(4回)/ディ・ステファノ、スアレス、ロドリ
【クラブ別 バロンドール獲得回数ランキング】
・1位タイ:レアル・マドリード(13回)
・1位タイ:バルセロナ(12回)
・3位タイ:ユヴェントス(8回)
・3位タイ:ACミラン(8回)
・5位:バイエルン・ミュンヘン(5回)
・6位:マンチェスター・ユナイテッド(4回)
ラ・リーガの2強であるレアル・マドリードとバルセロナが突出しており、世界のメガスターがこの2クラブに集結してきた歴史を如実に物語っています。
幻の「スーパーバロンドール」と若手登竜門「コパ賞」の歴代受賞者
バロンドールの歴史上、たった1度だけ授与された伝説の賞が存在します。それが1989年にフランス・フットボール誌の創刊30周年を記念して贈られた「スーパーバロンドール(Super Ballon d'Or)」です。
過去30年間のバロンドール受賞者の中から「歴代最強の選手」を決めるこの選考において、ヨハン・クライフやミシェル・プラティニを抑え、レアル・マドリードの黄金期を築いたアルフレッド・ディ・ステファノが初代(そして現時点で唯一の)受賞者に輝きました。
また、近年最も熱い視線を集めているのが、21歳以下の世界最優秀若手選手に贈られる「コパ賞(Kopa Trophy)」です。歴代受賞者の顔ぶれは、その後のフットボール界を支配するスーパースターばかりです。
【コパ賞(若手版バロンドール)歴代受賞者】
・2018年:キリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン/フランス)
・2019年:マタイス・デ・リフト(アヤックス/ユヴェントス/オランダ)
・2020年:開催中止
・2021年:ペドリ(バルセロナ/スペイン)
・2022年:ガビ(バルセロナ/スペイン)
・2023年:ジュード・ベリンガム(ドルトムント/レアル・マドリード/イングランド)
・2024年:ラミン・ヤマル(バルセロナ/スペイン)
・2025年:アルダ・ギュレル(レアル・マドリード/トルコ)
コパ賞受賞者の多くが、その後バロンドール本賞の最有力候補へと駆け上がっており、若手スターの未来を占う登竜門として定着しています。
【バロンドール歴代】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ペレやマラドーナが歴代バロンドール受賞者一覧にいないのはなぜですか?
A1:創設当初の1956年から1994年まで、バロンドールは「欧州国籍の選手」のみを対象としていたためです。南米出身のペレやディエゴ・マラドーナは対象外でした。のちにフランス・フットボール誌が実施した再評価(名誉バロンドール改定)では、ペレに7回、マラドーナに2回の受賞資格があったと認められています。
Q2:ゴールキーパーやディフェンダーでも受賞できますか?
A2:可能です。ただし守備的ポジションの受賞は極めて稀です。GK史上唯一の受賞者は1963年のレフ・ヤシン(ソ連)。DFでは1972年・1976年のフランツ・ベッケンバウアー、1996年のマティアス・ザマー、そして2006年にイタリアをW杯優勝へ導いたファビオ・カンナヴァーロの3名のみとなっています。
Q3:日本人男子選手が今後バロンドールを受賞する可能性はありますか?
A3:チャンピオンズリーグで優勝を争うメガクラブの絶対的主力となり、CL制覇や主要リーグ得点王、ワールドカップでのベスト4以上の躍進など、歴史的インパクトを残せば十分にノミネートおよび上位進出のチャンスがあります。近年の欧州主要リーグにおける日本人選手のステップアップの速さは、世界からも注視されています。
Q4:バロンドールと「FIFA最優秀選手賞(The Best)」は何が違うのですか?
A4:主催団体と投票者が異なります。バロンドールは民間誌『フランス・フットボール』が主宰し、世界中のサッカー専門ジャーナリストが投票します。一方「The Best FIFA Football Awards」は国際サッカー連盟(FIFA)が主宰し、代表監督、主将、記者、ファンによる投票で決定されます。2010〜2015年は統合(FIFAバロンドール)されていましたが、現在は完全に別個の賞として並立しています。
まとめ:新時代を迎えたバロンドールの歴史と今後の見どころ
70年近い歴史の中で、バロンドールは選考基準の近代化や対象範囲の拡大を繰り返しながら、常にサッカー界の「時代の顔」を正確に記録してきました。
メッシとロナウドが築いた驚異的なレコードは金字塔として歴史に刻まれつつ、現代フットボールはエルリング・ハーランド、キリアン・エムバペ、ジュード・ベリンガム、ラミン・ヤマルといった次世代の怪物たちによる激しい覇権争いへと移行しています。ピッチ上の進化とともに変わり続ける最高峰の栄誉から、今後も目が離せません。 (出典: バロン ドール 歴代(Yahoo!ニュース))