きのこたけのこ総選挙の歴代結果と勝敗の真相|勝ったのはどっち?
1975年の「きのこの山」、1979年の「たけのこの里」の発売以来、40年以上にわたり日本中を二分し続けてきた国民的チョコスナック論争。お菓子ファンの間にとどまらず、政界や芸能界、SNSをも巻き込んで加熱したこの対立を、製造元である株式会社明治が公式イベントとして昇華させたのが「国民総選挙」です。
「過去の選挙で勝ったのは結局どっちだったのか」「売上ではどちらが勝っているのか」という疑問を持つ人は少なくありません。本稿では、激闘が繰り広げられた歴代総選挙の確定データや勝敗の決定打となった背景、そして現在に至るまでの最新動向と社会的影響を、取材データと公式記録から徹底検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:歴代総選挙の通算成績はたけのこ党の2勝1敗。2001年と2018年はたけのこ党が制覇し、2019年に新きのこ党が悲願の初勝利を達成。
- 要点2:2019年の逆転劇は、松本潤が「新きのこ党」党首に就任した戦略的刷新と、美輪明宏率いる「新たけのこ党」との劇的なドラマが決め手となった。
- 要点3:実際の市場売上ではたけのこの里が優位を保つものの、双方が競い合う対立型エンタメ構造によってブランド全体の熱狂と経済価値が持続している。
【歴代結果まとめ】きのこの山・たけのこの里総選挙で勝ったのはどっち?
明治が仕掛けた公式投票キャンペーンの中で、最も大規模かつ公式記録として残る対決はこれまで3回実施されています。ファンの間では「たけのこ無双」の印象が強いものの、歴史を振り返ると熾烈なデッドヒートが繰り広げられてきました。
| 開催年・企画名 | 勝者・確定得票数データ | 敗者・得票数 | 歴史的意義と分析 |
|---|---|---|---|
| 2001年 きのこ・たけのこ総選挙 | たけのこの里 約102万票(得票率 約58%) | きのこの山 約74万票(得票率 約42%) | 初の公式全国投票。たけのこ派の組織票と人気の高さが証明された原点。 |
| 2018年 国民総選挙2018 | たけのこ党 6,931,220票 | きのこ党:6,761,773票 どっちも好きやねん党:2,238,204票 | 総投票数1,500万票超の熱戦。約17万票の僅差でたけのこ党が連覇。 |
| 2019年 国民総選挙2019 | 新きのこ党 6,021,986票 | 新たけのこ党 4,565,799票 | 新きのこ党が約145万票差をつけて悲願の初勝利。40年の対立にノーサイド協定。 |
2001年の第1回対決では、たけのこの里がダブルスコアに近い大差をつけて圧勝しました。続く2018年選挙では、総選挙委員長として松本潤氏が就任。「きのこ党」「たけのこ党」に加え、中立を掲げる第3勢力「どっちも好きやねん党」が乱入し、約17万票という極めて僅差の戦いの末に再びたけのこ党が勝利を収めました。
しかし、ドラマはそこで終わりませんでした。翌2019年、雪辱を誓うきのこ派が巻き起こした大逆転劇が、この論争の歴史における最大のハイライトとなります。

【勝敗の真相】新きのこ党が2019年に大逆転勝利を収めた理由
2019年に行われた「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2019」では、前年の敗北を受けて松本潤氏が自ら「新きのこ党」の党首に就任しました。これに対し、たけのこ側はカリスマ的影響力を持つ美輪明宏氏を「新たけのこ党」党首に擁立し、政見放送さながらの本格的なマニフェスト合戦を展開しました。
新きのこ党が勝利をもぎ取った要因には、3つの明確な戦略がありました。
- 商品本体の全面リニューアル:カカオの香りとミルクのコクを引き立たせ、11年ぶりに味わいを刷新。長年の弱点とされたチョコレート自体の満足度を大幅に底上げしたこと。
- 強烈な当事者意識の醸成:「万年敗者」というアンダードッグ効果(判官贔屓)が働き、危機感を持ったきのこ派ファンがSNS上で一丸となって投票行動を呼びかけたこと。
- 多角的なデジタル施策:Twitter(現X)でのハッシュタグ連動投票や、デジタルを活用したデイリー投票システムの導入により、若年層の投票率を跳ね上げたこと。
結果発表イベントでは、新きのこ党が600万票超を獲得して初の勝利宣言を行いました。敗れた新たけのこ党の美輪明宏党首が「わたしは不死鳥のようによみがえる」という名言を残し、両党の間で「終戦協定(ノーサイド協定)」が調印された場面は、報道各社で大きく取り上げられ、お菓子界の歴史的一幕となりました。
売上比較と味覚構造|たけのこ優位の市場でなぜきのこが戦えるのか
選挙結果としては新きのこ党が一矢報いたものの、POSデータや菓子業界の市場推計に基づく実売上高のシェアでは、一般的に「たけのこの里」が6割から7割近くを占める状況が長く続いています。この売上格差の背景には、食品工学および味覚認知における構造的な違いが存在します。
たけのこの里の強みは、クッキー生地に含まれる油分とチョコレートの親和性にあります。口に入れた瞬間にクッキーのサクサク感とチョコが同時に溶け合い、豊かな口どけの一体感を生み出します。油脂感と糖分の組み合わせは脳の報酬系を直接刺激しやすく、万人受けしやすい味覚設計となっているのです。
一方、きのこの山はあえてクラッカーを採用しています。油分が少なくカリッとしたクラッカー部分は、チョコレート単体の風味を引き立てる独立構造です。この構造により、以下のような「きのこ派ならではの楽しみ方」が生まれます。
- チョコレート部分だけを先に口の中で溶かし、後からクラッカーを食べる「分離食べ」が可能。
- 軸のクラッカー部分を持つことで、指にチョコレートが付着せず手が汚れないという圧倒的な実用性。
- 甘さが後に残りにくく、連食しても飽きが来ないドライな食感。
売上シェアの数値だけでは測れない「明確な個性と独自の偏愛性」があるからこそ、きのこの山は市場で確固たるポジションを維持し、選挙のような投票イベントで凄まじい爆発力を発揮できるのです。

【実態検証】都道府県別「国民大調査」とSNSファンダムの生の声
2020年、明治は勝ち負けを決める選挙から舵を切り、「きのこの山・たけのこの里 国民大調査2020(愛こそニッポンの元気プロジェクト)」を実施しました。全国47都道府県ごとの愛の深さや比率を可視化したこの調査により、地域による興味深い傾向が明らかになりました。
全国集計ではたけのこ愛が多数派を占める地域が多かったものの、福島県など一部の県ではきのこ愛が全国平均を大きく上回るといった地域特有の現象が確認されました。また、SNSやコミュニティサイトでの熱狂的な議論を定性分析すると、両陣営のユーザー心理にははっきりとした対比が見られます。
「たけのこ派は万人受けする贅沢感を好み、家族や友人とシェアする日常のおやつとして定着している」「きのこ派は自らのこだわりを大切にし、作業中の間食や大人の嗜好品として選んでいる」という声が多く見られます。消費者のアイデンティティと結びつくことで、単なる商品の枠を超えたファンダム文化が形成されているのです。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「終戦協定」後の最新動向
2019年の総選挙で「終戦協定」が結ばれたため、「もう争いは完全に終わった」と誤解されることが少なくありません。しかし実際には、明治公式によるユーモアあふれる仕掛けとファン主導の論争は形を変えて進化し続けています。
その代表例が、2023年以降に大きな話題を呼んだ「チョコぬいじゃった!きのこの山」の発売です。クラッカー部分だけを商品化するという自虐的かつ革新的な試みはSNSで爆発的に拡散され、「もはや山ですらない」「クラッカーの美味しさが証明された」と新たな論争を巻き起こしました。
さらに、Rakuten Pashaなどの共通ポイントサービスとのタイアップキャンペーンや、海外市場(北米では「Chocorooms」など)での展開、AIによる画像判定アプリの導入など、時代に合わせたデジタルマーケティングが継続的に投入されています。表向きは終戦協定を結びつつも、消費者が自発的に議論したくなる「余白」を提供し続ける巧みなブランド戦略が機能しています。

【プロの結論】対立構造マーケティングの教訓とおすすめの選び方
社会心理学の観点から見ると、きのこたけのこ論争は「心理的安全性のある擬似対立」の最高峰と言えます。政治や思想の対立とは異なり、誰も傷つかず、誰もが気軽に参加して自己主張できるエンターテインメント空間が構築されています。人間が本能的に持つ「内集団バイアス(仲間意識)」と「他者との違いを認める欲求」を、お菓子という身近なモチーフが見事に満たしているのです。
【プロの結論】あなたに向いているのはどっち?後悔しない判断基準
- きのこの山が絶対に向いている人:
- PC作業やスマートフォン操作をしながら、手を汚さずにスナックを食べたい人。
- カカオ本来の香りやチョコレートそのもののコクをしっかり味わいたい人。
- サクサクした軽い食感と控えめな甘さを好む人。
- たけのこの里が絶対に向いている人:
- クッキーとチョコレートが同時に溶け合う、濃厚な一体感とコクを求める人。
- バター風味のリッチな甘さで、一粒での満足度を重視したい人。
- コーヒーや紅茶とともに、スイーツ感覚でじっくり楽しみたい人。
【きのこの山・たけのこの里 総選挙】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:過去の公式国民総選挙で、トータルで勝ち越しているのはどちらですか?
A1:通算成績では「たけのこの里(たけのこ党)」が2勝1敗で勝ち越しています。2001年と2018年にたけのこの里が勝利し、2019年には新きのこ党が初勝利を収めました。
Q2:嵐の松本潤さんはどちらの党首を務めていたのですか?
A2:2018年の国民総選挙では中立の「総選挙委員長」を務めましたが、きのこ党の敗北を受け、2019年には「新きのこ党」の党首に就任しました。党首としてリニューアル商品の魅力を発信し、新きのこ党を悲願の初勝利へと導きました。
Q3:なぜ国民総選挙は2019年以降、開催されていないのですか?
A3:2019年の結果発表時に、新きのこ党と新たけのこ党の間で「終戦協定(ノーサイド協定)」が正式に調印されたためです。その後は都道府県別の愛を測る「国民大調査」や、派生商品の展開など、勝敗を競う形から「お互いの魅力を称え合う」新しい共存共栄型のキャンペーンへと移行しています。
Q4:海外でもきのこの山とたけのこの里の対立はあるのですか?
A4:海外では「Chocorooms(きのこの山)」と「Chococones(たけのこの里)」などの名称で輸出・販売されていますが、日本ほど過熱した対立構造はありません。ただし、形状のユニークさからアジア圏や北米のアニメ・日本カルチャーファンの間では「どっちが好きか」という話題がSNS等で楽しまれています。
まとめ:永遠に語り継がれる国民的チョコスナックの未来
きのこの山とたけのこの里の総選挙は、単なる一企業の販促キャンペーンにとどまらず、日本中の消費者が笑顔で議論を交わせる稀有なカルチャーを生み出しました。通算成績ではたけのこ党が勝ち越しているものの、2019年の新きのこ党の劇的な逆転勝利とノーサイド宣言は、対立構造の美しい結末として多くの人々の記憶に刻まれています。
クラッカーの軽快さとチョコの際立つ「きのこの山」、クッキーとチョコの濃厚な調和が楽しめる「たけのこの里」。それぞれの味覚的魅力と工夫を再確認しながら、その日の気分やシーンに合わせて食べ比べてみるのも、この名作スナックならではの楽しみ方です。 (出典: きのこ の 山 たけのこ の 里 総 選挙(Yahoo!ニュース))