セプテンバーは何月?語源「7」なのに9月になった理由と英語月の覚え方
カレンダーや洋楽のタイトル、スケジュールの表記などで目にする「セプテンバー(September)」。ふとした瞬間に「あれ、セプテンバーって何月だっけ? 8月? 9月?」と記憶があやふやになってしまう方も少なくないはずです。正解を先にお伝えすると、セプテンバーは「9月」を指します。
しかし、英語の語源を紐解くと「セプテンバー=ラテン語の7(septem)」という意味を持っています。「7番目の月」を指す言葉が、なぜ現代では「9月」として定着しているのでしょうか。そこには古代ローマの歴史を揺るがした暦の大改訂が隠されていました。この記事では、セプテンバーの正確な表記や語源の真相をはじめ、オクトーバーやディセンバーなど紛らわしい英語の月名を完璧に覚えるコツまで徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:セプテンバー(September)は日本語で「9月」であり、略称は「Sep.」または「Sept.」と表記される。
- 要点2:語源はラテン語で「7番目の月(septem)」だが、古代ローマ暦の改訂で年初が2ヶ月前倒しされたことで「2ヶ月のズレ」が生じた。
- 要点3:10月(October=8)、11月(November=9)、12月(December=10)も同様の歴史的経緯で名前と月の数字がズレている。
【結論】セプテンバー(September)は「9月」!正しいスペルと略称表記
日常会話やビジネスシーンでも頻出するセプテンバー(September)は「9月」です。日本の季節でいえば、厳しい夏の暑さがようやく和らぎ、朝晩に秋の気配が漂い始める初秋のタイミングにあたります。
まず押さえておきたいのが、9月の英語スペルと略記のルールです。
英語表記は「September」となります。「b」と「p」の並び順で迷う方が多いですが、「S-e-p-t-e-m-b-e-r」が正式な綴りです。手帳やビジネスメール、航空券の予約確認などで使われるSeptemberの略称は、一般的に「Sep.」または「Sept.」と表記されます。ピリオド(.)は省略形であることを示す記号なので、フォーマルな文書では忘れずに付けておくとスマートです。
日本のカレンダーにおける和風月名では「長月(ながつき)」と呼ばれ、夜が次第に長くなる「夜長月(よながづき)」が転じたものとされています。英語圏でも日本でも、夏の喧騒が落ち着き、実りの秋を迎える情緒豊かな月として親しまれています。
【歴史のミステリー】「7」を意味する語源なのに、なぜ「9月」になったのか?
セプテンバーを覚える際に多くの人を混乱させるのが、そのSeptemberの由来です。実は、言語学的に見るとセプテンバーは明確に「数字の7」を示しています。
セプテンバーの語源は、古代ラテン語で「7」を意味する単語「septem(セプテム)」に由来します。7人組の演奏形態を「セプテット(septet)」と呼ぶことからも分かる通り、本来は7番目を意味する言葉でした。それにもかかわらず、なぜ現在のカレンダーでは「9番目の月」に位置しているのでしょうか。
その背景には、古代ローマ時代に行われた暦の大改革による「2ヶ月のズレ」が存在します。
古代ローマで最初に使われていた「ロムルス暦」では、農業が始まって軍隊が動く「春分」こそが1年の始まりとされていました。つまり、当時の3月(現在のMarch)が「第1の月」だったのです。そこから順番に数えていくと、以下のような順番になります。
・第1の月:Martius(現在の3月)
・第2の月:Aprilis(現在の4月)
・第3の月:Maius(現在の5月)
・第4の月:Junius(現在の6月)
・第5の月:Quintilis(5番目の月)
・第6の月:Sextilis(6番目の月)
・第7の月:September(7番目の月=現在の9月)
春から数え始めて「7番目」にあったため、当時の人々は何の違和感もなくSeptemberと名付けました。これが名前の本来のルーツです。
オクトーバーやディセンバーも同様?古代ローマ暦「2ヶ月ズレ」の真相
では、なぜ3月始まりだった暦が、現在のように1月始まりに変わり、2ヶ月後ろへ押し出されてしまったのでしょうか。これには古代ローマの第2代国王ヌマ・ポンピリウスが関わっています。
もともとのロムルス暦には、冬の農作業ができない約60日間について「月名を付けない空白期間」として放置する大雑把な仕組みがありました。しかし、季節と暦のズレが大きくなりすぎたため、ヌマ王は空白だった冬の期間に新しく「Januarius(現在の1月)」と「Februarius(現在の2月)」の2つの月を新設しました。
当初はこの2つの月は年末(カレンダーの最後)に置かれていましたが、紀元前153年、行政や執政官の就任時期を早める政治的理由などから、1年の始まりが「Januarius(1月)」へと正式に変更されました。
その結果、元々あったすべての月が自動的に「2ヶ月後ろ」へ押し出される事態が発生したのです。
このズレの影響を受けたのはセプテンバーだけではありません。秋から冬にかけての月名は、すべてラテン語の数字がそのまま残っています。
・September:ラテン語の「7(septem)」 ➔ 押し出されて9月へ
・October(オクトーバー何月?):ラテン語の「8(octo)」 ➔ 押し出されて10月へ(※タコ=オクトパスの8本足と同じ語源)
・November(ノーベンバー何月?):ラテン語の「9(novem)」 ➔ 押し出されて11月へ
・December(ディセンバー何月?):ラテン語の「10(decem)」 ➔ 押し出されて12月へ(※10年=ディケイドと同じ語源)
「名前の数字にプラス2を足すと現在の月になる」という法則を歴史的背景と一緒に知っておくと、一気に腑に落ちて記憶に定着しやすくなります。
【早見表付き】英語の月名一覧と一生忘れない簡単な覚え方
英語の月名は、神話の神々に由来するもの(1〜6月)、皇帝の名前に由来するもの(7〜8月)、そして数字に由来するもの(9〜12月)に大別されます。混乱しやすい英語月一覧を以下の早見表で確認してみましょう。
【英語月名早見表(1月〜12月)】
| 月 | 英語表記 | 略称 | 語源・名前の由来 |
|---|---|---|---|
| 1月 | January | Jan. | ローマ神話の門の神「ヤヌス(Janus)」 |
| 2月 | February | Feb. | ローマの贖罪・浄化の神「フェブルウス(Februus)」 |
| 3月 | March | Mar. | ローマ神話の軍神「マルス(Mars)」 |
| 4月 | April | Apr. | ラテン語の「開く(aperire)」=花のつぼみが開く季節 |
| 5月 | May | May | 豊穣と成長の女神「マイア(Maia)」 |
| 6月 | June | Jun. | 結婚と女性を守る女神「ジュノー(Juno)」 |
| 7月 | July | Jul. | 古代ローマの英雄「ユリウス・カエサル(Julius Caesar)」 |
| 8月 | August | Aug. | 初代ローマ皇帝「アウグストゥス(Augustus)」 |
| 9月 | September | Sep. / Sept. | ラテン語の「7(septem)」+2ヶ月ズレ |
| 10月 | October | Oct. | ラテン語の「8(octo)」+2ヶ月ズレ |
| 11月 | November | Nov. | ラテン語の「9(novem)」+2ヶ月ズレ |
| 12月 | December | Dec. | ラテン語の「10(decem)」+2ヶ月ズレ |
実用的な英語月覚え方としては、語呂合わせや連想記憶が非常に効果的です。
・9月(September):「セプテンバーは苦(9)労する」または「初秋の草(S)木が色づく9月」
・10月(October):「オクトパス(タコ=足が8本)に2を足して10月」
・11月(November):「ノー(No)と言えないいい(11)やつ」
・12月(December):「ディセンバーは大(D)晦日の12月」
特に後半の9〜12月は「すべて語源の数字より2多い」とグループ化して覚えてしまうのが最短の近道です。
音楽やカルチャーで話題の「セプテンバーさん」の意味とは?
日本で「セプテンバー」という言葉が広く若い世代にも親しまれている背景には、音楽カルチャーの影響も大きく関係しています。
ロックバンド・RADWIMPSの名曲として知られる『セプテンバーさん』の意味について気になっている方も多いのではないでしょうか。この楽曲はファンの間で非常に愛されており、毎年9月3日になるとSNS上でトレンド入りする定番曲です。
なぜ「セプテンバーさん」と呼ばれるのかというと、歌詞や制作エピソードにおいて「8月(夏休み・喧騒)が終わり、どこか切なさをまとって訪れる9月を、親しみを込めて擬人化して“さん付け”で呼んだ」という趣旨が込められています。また、「9月3日(セプテンバー・スリー)」の響きや語呂合わせとしてもファンの間で特別な日として定着しました。
ほかにも、アース・ウィンド・アンド・ファイアー(Earth, Wind & Fire)の世界的大ヒット曲『September』や、竹内まりやの『SEPTEMBER』など、9月をテーマにした名曲は国内外問わず数多く存在します。夏の終わりと秋の始まりが交差するセプテンバーは、人々の感情を揺さぶる特別な季節としてカルチャーシーンに深く刻まれています。
【セプテンバー 何 月】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:セプテンバー(September)は日本語で何月ですか?
A1:セプテンバーは「9月」です。日本の旧暦・和風月名では「長月(ながつき)」に該当します。
Q2:Septemberの省略形・短縮表記は何と書きますか?
A2:一般的な略称は「Sep.」または「Sept.」です。手帳やカレンダー、英字ニュースなどではどちらも広く用いられています。
Q3:なぜ語源が「7」なのに9月になっているのですか?
A3:古代ローマ初期の暦が「3月始まり」だったため、当時は7番目の月だったからです。その後の改訂で1年が1月始まりに変更された際、月全体が2ヶ月後ろへシフトしたことで「名前は7(Septem)のまま9番目の月」になりました。
Q4:October(オクトーバー)やNovember(ノーベンバー)は何月ですか?
A4:オクトーバー(October)は10月、ノーベンバー(November)は11月、ディセンバー(December)は12月です。いずれも語源の数字(8、9、10)に2を足した月になっています。
まとめ:歴史を知ればもう迷わない!秋の訪れを楽しむ英語月名の教養
「セプテンバーは何月だっけ?」と迷ったときは、「9月」という正解とともに、古代ローマの暦改訂によって生まれた「2ヶ月のズレ」という歴史ストーリーを思い出してみてください。
「7(Septem)に2を足して9月になる」という背景を一度理解してしまえば、セプテンバーだけでなく、オクトーバー(8+2=10月)やディセンバー(10+2=12月)も含めて一生迷うことはなくなります。日々のスケジュール管理や英語の書類チェックはもちろん、秋の気配を感じる季節の雑学・教養としてぜひ役立ててみてください。 (出典: セプテンバー 何 月(Yahoo!ニュース))