御殿場は何県?神奈川や山梨と間違われる理由と観光の魅力を徹底解剖
日本屈指の規模を誇るショッピングリゾート「御殿場プレミアム・アウトレット」や、雄大な富士山を望むドライブコースとして高い人気を集める御殿場。「週末に遊びに行ったことがある」「東名高速道路の案内板でよく見かける」という方も多いはずです。しかし、ふと「御殿場って何県だっけ?」と疑問に思うと、神奈川県なのか山梨県なのか、一瞬迷ってしまうケースが後を絶ちません。
明確な事実として、御殿場市は静岡県に属しています。東京圏からのアクセスが抜群で、箱根や富士五湖といった有名観光地に囲まれているからこそ生じる「県境のカン違い」。なぜこれほどまでに隣県と誤解されやすいのか、その地理的・交通的な背景を紐解きながら、御殿場を満喫するためのアクセスや観光の要点を整理してお伝えします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:御殿場市は「静岡県」の北東部、富士山の東麓に位置する高原都市。
- 要点2:箱根(神奈川県)や山中湖(山梨県)と峠1つで接し、首都圏直通ルートが多いため隣県と混同されやすい。
- 要点3:東名高速やJR御殿場線により都心から約90分、アウトレットやご当地グルメ「さわやか」の拠点として抜群の人気を誇る。
【基本情報】御殿場市は「静岡県」!位置関係と街のプロフィール
御殿場市(ごてんばし)は、静岡県の北東端に位置する自治体です。西には霊峰・富士山、東には箱根外輪山、北には丹沢山地が連なり、豊かな山々に囲まれた風光明媚な高原都市として知られています。
静岡県と聞くと、熱海や伊豆などの温暖な海岸線、あるいは茶畑が広がる駿河湾沿岸、浜名湖周辺のウナギなどを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし御殿場市は、そうした一般的な静岡県のイメージとは大きく異なる独自の風土を持っています。
市街地の標高はおよそ250〜700メートル(市役所周辺で約450メートル)に達し、冷涼な高原気候が特徴です。静岡県内では富士宮市や裾野市、小山町と接していますが、県庁所在地である静岡市中心部よりも、直線距離では神奈川県の小田原市や山梨県の富士吉田市街のほうが近いという、非常にユニークな地理条件にあります。
なぜ神奈川や山梨と間違える?御殿場が混同される3つの決定的な理由
全国的な知名度を持ちながら、なぜ御殿場は「何県にあるのか」を間違えられやすいのでしょうか。その裏側には、交通網の発達と観光エリアの一体化が生んだ3つの構造的な要因が存在します。
1. 箱根(神奈川県)から峠を越えてすぐという距離感
首都圏有数の温泉地である神奈川県の箱根町と御殿場市は、外輪山を挟んで隣り合っています。箱根の仙石原や芦ノ湖方面から「乙女峠」をトンネルで抜けると、わずか15〜20分程度で御殿場市街に入ります。「箱根温泉で1泊した翌日に御殿場のアウトレットで買い物をする」という定番観光ルートが定着しているため、箱根と同じ神奈川県内にあると錯覚してしまうドライバーが非常に多いのです。
2. 富士五湖・山中湖(山梨県)との強い結びつき
御殿場市を北上して「籠坂峠(かごさかとうげ)」を越えると、すぐに山梨県の山中湖に到着します。富士山を周遊するドライブコースでは、山梨県の富士吉田や河口湖と御殿場が一つのエリアとして巡られることが日常茶飯事です。「富士五湖観光の途中で御殿場を通った」という体験の記憶が、山梨県という印象を強める要因になっています。
3. 東京圏からのダイレクトな交通アクセス網
東名高速道路の「御殿場IC」は、東京ICから約80〜90キロと非常に近い位置にあります。さらに、新宿駅からは小田急線とJR御殿場線を直通運転する特急「ふじさん」が走り、都内各地から直行の高速バスが多数運行されています。「東京都心から日帰り圏内の近場」という感覚が強いため、静岡県の西側エリア(浜松など)とは切り離された、南関東エリアの一部のような感覚を抱く人が少なくありません。
箱根や山中湖との距離感は?富士山麓・県境エリアの位置関係マップ
御殿場市を中心とした近隣観光地との位置関係を把握しておくと、旅の計画が格段にスムーズになります。
御殿場はまさに「静岡・神奈川・山梨の3県が交差する結節点」です。御殿場ICを起点とした主な周辺スポットへの所要時間と距離感は次の通りです。
【箱根・仙石原エリア(神奈川県)】
国道138号(乙女道路)経由で約12キロ(車で約20分)。山越えの感覚が薄いほどスムーズに行き来でき、観光の組み合わせとして最もポピュラーです。
【山中湖エリア(山梨県)】
国道138号・東富士五湖道路を経由して約15キロ(車で約20〜25分)。富士五湖方面へのゲートウェイとしても機能しています。
【富士山・富士宮口五合目(静岡県)】
富士山スカイラインを利用して約35キロ(車で約50分)。夏山登山の拠点としても多くの登山客を迎えます。
このように、車を使えばどの方面へも30分足らずで移動できるため、県境を意識させないシームレスな観光地帯が形成されています。
東京から御殿場への行き方|車・高速バス・JR御殿場線のアクセス比較
首都圏から御殿場を目指すルートは多彩で、旅の目的や予算に応じて最適な交通手段を選択できます。
1. マイカー・レンタカー(東名高速道路)
東京ICから東名高速道路を利用し、御殿場ICまで通常約60〜80分。2020年には新東名高速道路の「新御殿場IC」も供用開始され、混雑時の選択肢が広がりました。御殿場プレミアム・アウトレットへは御殿場ICから約5〜10分と至近です。
2. 高速直行バス(最も手軽で快適)
バスタ新宿、東京駅八重洲口、横浜駅などから御殿場駅や御殿場プレミアム・アウトレット行きの直行バスが毎日多数運行されています。所要時間は約90〜100分。乗り換えなしで確実に座って移動できるため、ショッピング目的の旅行者に圧倒的な支持を得ています。
3. 鉄道(特急ふじさん / JR線)
小田急新宿駅から運行される特急「ふじさん」(小田急線〜JR御殿場線直通)を利用すれば、乗り換えなしで御殿場駅まで約1時間40分。鉄道旅ならではの車窓を楽しみながら快適にアクセスできます。各駅停車を利用する場合は、JR東海道線で国府津駅まで行き、そこからJR東海の御殿場線に乗り換えるルートが一般的です。
なお、鉄道を利用する際の注意点として、JR東日本エリアとJR東海エリアをまたいで交通系ICカード(SuicaやPASMO)を利用する場合の制約があります。国府津駅を越えて通しで利用すると自動改札を出られない場合があるため、あらかじめ切符を購入しておくか、乗車駅で確認しておくと安心です。
【標高500mの高原】御殿場市の天気・気候の特徴とおすすめの服装
「静岡県=1年中暖かい」という先入観を持って御殿場を訪れると、現地の寒さに驚かされることになります。お出かけ前に気候の特徴を把握しておきましょう。
御殿場市街地は標高約450メートル前後に位置するため、東京都心や静岡市街地に比べて平均気温が3〜5度ほど低いのが特徴です。
【春・秋(3〜5月 / 10〜11月)】
日中は過ごしやすい陽気でも、朝晩は急激に冷え込みます。春先や晩秋は東京の真冬に近い防寒着が必要になる日も珍しくありません。脱ぎ着しやすいアウターやストールが必須です。
【夏(6〜8月)】
都心のような厳しい熱帯夜は少なく、避暑地としての爽快感を味わえます。ただし、富士山からの湿った風が吹き込む影響で天気が変わりやすく、急な霧(濃霧)や夕立が発生しやすいエリアでもあります。折りたたみ傘や雨具の用意があると心強いです。
【冬(12〜2月)】
静岡県内でありながら、冬は氷点下まで気温が下がります。南岸低気圧が通過する際には積雪を記録することもあり、冬場に車で訪れる場合はスタッドレスタイヤの装着やチェーンの携行が欠かせません。
【日帰り満喫】御殿場プレミアム・アウトレットと「さわやか」を巡る観光モデルコース
御殿場の魅力を1日で余すところなく味わい尽くす、週末におすすめの王道ドライブプランをご紹介します。
【午前9:30】「炭焼きレストランさわやか」で整理券を発券
静岡県限定の超人気ハンバーグチェーン「さわやか」。御殿場市内には「御殿場インター店」と「御殿場プレミアム・アウトレット店」の2店舗があります。休日は開店前から大行列ができるため、まずは朝一番に店舗へ向かい、順番待ち番号券(QRコード付き整理券)を確保するのが鉄則です。
【午前10:30〜午後14:00】御殿場プレミアム・アウトレットで買い物&ランチ
富士山を望む広大な敷地に、高級ブランドからスポーツ・生活雑貨まで多彩なショップが集結。整理券の順番に合わせて「さわやか」の看板メニュー『げんこつハンバーグ』を堪能し、心ゆくまでショッピングを楽しみましょう。
【午後14:30】「とらや工房」で上質な和菓子と竹林の静寂に癒やされる
アウトレットから車で約10分、老舗和菓子店「とらや」が手掛ける「とらや工房」へ。風情ある山門をくぐり、美しい竹林と池を眺めながら、焼きたてのどら焼きや大福を味わう贅沢なカフェタイムを過ごせます。
【午後16:30】富士山を望む絶景日帰り温泉「木の花の湯」へ
旅の締めくくりには、アウトレット敷地内(HOTEL CLAD併設)にある日帰り温泉「木の花の湯」へ。露天風呂から夕暮れ時に赤く染まる富士山の大パノラマを眺め、1日の疲れをすっきりと癒やして帰路につくのが最高の贅沢です。
【御殿場 何 県】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:御殿場市は神奈川県や山梨県ではなく、本当に静岡県ですか?
A1:はい、間違いなく静岡県です。行政上の管轄は静岡県東部地域局の管内となります。箱根(神奈川県)や山中湖(山梨県)と隣接しているため隣県と誤解されがちですが、車のナンバープレートも「富士山ナンバー(旧・沼津ナンバー)」の静岡県エリアです。
Q2:御殿場プレミアム・アウトレットへ車なしで行く最適なルートは?
A2:首都圏の主要ターミナル(新宿・東京・横浜・渋谷など)から出ている直行高速バスを利用するのが最もスムーズです。電車を使う場合は、小田急特急「ふじさん」やJR御殿場線で「御殿場駅」まで行き、そこから運行されている無料シャトルバス(約15分間隔)を利用するのが便利です。
Q3:御殿場の「さわやか」は予約できますか?
A3:電話やWEBでの事前予約は受け付けていません。当日の朝から店頭で配布される「順番待ち整理券(発券システム)」を受け取る必要があります。発券後はスマホで待ち時間を確認できるため、アウトレットでの買い物を楽しみながら順番を待つスタイルが定着しています。
まとめ:県境の要所・静岡県御殿場市をスマートに楽しもう
「御殿場は何県?」という素朴な疑問の答えは静岡県でした。神奈川県や山梨県との県境に位置し、首都圏と富士山麓をつなぐ交通の要衝だからこそ、多くの人がその存在を身近に感じ、記憶の中で隣県と重なり合っていたのです。
標高の高い御殿場は、夏は爽やかな避暑地として、秋から冬は澄み切った空気の中で美しい富士山を眺められる絶好のレジャースポット。東京からのアクセスも抜群な静岡県御殿場市へ、今度の週末は富士山の絶景とショッピング、名物グルメを求めるドライブに出かけてみてはいかがでしょうか。 (出典: 御殿場 何 県(Yahoo!ニュース))